KirariTabi Vol.2
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連なる山並みにたなびく雲海。冬は1m以上も雪が積もるその地で米を作り続ける人々がある。山に湧く冷たい清水と寒暖差は、甘みのある美味しい米を育む。山王寺の先住の民は自然と寄り添い、汗を流して鍬や鎌を振り、山の傾斜に何段もの棚田を築いた。自然はときに豹変する。至福の恵みも与えてくれる。先人が守り続けた田畑を継ぎ、郷土に根を張る奥出雲地方の人々。ここには、人の生きる原点がある。日本の原風景がここにある4map A-5雲南市大東町山王寺は、標高300mの集落。山の斜面に築いた田んぼ約200枚は、段差を付けた棚田になっている。平成11年に「日本の棚田百選」選定。寒暖の差により美味しく育つ『山王寺棚田米』はブランド米として人気が高い。毎年、秋には棚田祭りも開催されている。雲南市大東町山王寺551tel.080-3588-349910時〜17時 木〜土曜のみ営業(冬期は1月〜3月休業)さんのうじ山王寺の棚田写真/KWAN冒険の森てんば 棚田カフェ棚田の景色を一望できる古民家カフェ。神々が宿るとして神事に使われる「まこも」を栽培していて、まこもの葉の粉末入り「てんばカレー」「まこもアイス」が食べられる。

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