KirariTabi Vol.2
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    7小枝を利用した染物を思いつく。しかし、思う色を出すまで指導を仰ぎに出向いたことも。女性の心をも引き立てる美し 「何より、百年近くも町民がに遭いながらも大切に守られ奥出雲地方の桜は、澄んだ空気のなかで桜を愛でる人々に囲まれ、今年もひと際美しい花を見せてくれる。豊かな山林に咲く花の姿が知らせる。まだ新緑の芽吹きに早い3月上旬、タムシバの木くすると桜が山や里の景色をなかでも島根県雲南市木きす次き町にある木次土手の桜並木は、にも選ばれる全国屈指の名所って植えられた800本の桜ルをつくる。島根県の奥出雲地方の春は、に白い花が咲き始め、しばら春色に染めていく。「日本さくら名所100選」だ。昭和初期に町民の手によは、4月初旬ともなれば一斉に淡いピンク色の花を開花させ、2㎞に渡って花のトンネその木次町に育った吾郷康子さんは、郷土の桜を使ったさくら染めの「木の花工房」を開いて10年を迎えた。女性ならではの発想で、桜の開花前に行う剪定で大量に廃棄されるには紆余曲折あり、九州までその熱心さが実を結び、今やいさくら染めを完成させた。誇りにしてきた木次町の桜のことを、歴史も含めて県外のみなさんにも知って欲しいですね」と、吾郷さん。木次土手の桜は、何度も伐採の危機てきた歴史があるからだ。桜の町に夢ふくらませ吾郷康子さん雲南市木次町生まれ。さくら染め「木の花工房」代表。同町で結婚。「うんなんさくらプロジェクト代表」「雲南市演劇によるまちづくりプロジェクト実行委員会委員長」など、地域活動の中心的存在。さくら染め 木の花工房雲南市木次町新市320tel.0854-47-7087毎年、工房で作る桜の塩漬け。茶碗の底に咲く花に心も開く。中/上品な色合いに染まるストール。下/桜の木を煮出した染液。材料の部位で色合いが変わる。エリアマップb

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