KirariTabi Vol.2
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 古来の製鉄法・たたらが盛 雲南市吉田町の菅谷たたら山内で迎えてくださったのは、光男さんだ。囲気の高殿では、実際の操業と心に染みてくる。ご神木の「私が子どもの頃、この木の根は奥深い魅力を持つ本物がたんで、たたら関連のものが数多く点在する奥出雲地方は、その価値が「日本遺産」としても認められている地域。ここで生まれ育ち、現在も家族とともに住む施設長の朝日 たたら製鉄を行う神聖な雰がどのように行われたのか、さらに周辺を散策しながらさまざまな説明を聞くほどに、かつての繁栄が目の前に再現されるような感動がじわじわようなカツラの前に立てば、元で村むら下げがキセルをふかし休憩していた」と教えてくれた。誇らしげな朝日さん。 たたらに限らず、奥出雲にくさんある。本物があるから 知るほどにおもしろいDeepなきらり旅22 「この地には本物がある」と雲南市吉田町吉田4210-2tel.0854-74-03509時〜17時(入館は16時まで)月曜定休 入館 300円高殿(たたら製鉄の建物)が現存するものとして日本で唯一。たたら製鉄のために必要な粘土や木炭などの材料、谷川沿いに吹き上げる風や川の水などの自然条件など最適な場所であり、山内全体が国の重要有形民俗文化財だ。松江道の吉田掛合ICまたは雲南吉田ICから車で約15分。course大正時代まで170年間もたたら製鉄が行われていた山内は、映画「もののけ姫」のモデルとされ、タイムスリップしたような空間だ。3さんないたたら師たちが暮らした集落菅谷たたら山内エリアマップc産業の礎を築いた鉄・たたらの世界

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